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院長のひとりごと

2013年8月14日

「薬が終わったので診せにきました。」

 

というわけで

 

やってきたのは犬のAちゃんとそのオーナーさん。

 

「さあ、良くなってくれているかな。どれどれ。」

 

カルテを見ながら診察しようとしたところ、

 

「あれ、おかしいな、1週間前に薬切れちゃってるんじゃない?」

 

7日分処方した薬が完全に切れちゃう前に診せに来てくださいね、って

 

ちゃんとお伝えしたはずなんだけどなぁ。。。

 

「先生、この子、1日1食しか食べないんですよぉ。

 

でね、ごはんと一緒にあげる薬でしょ、

 

だから、薬も1日2回って言われてたけど、1回しかあげられなかったんです。

 

それで今日薬がなくなったから来たんです。良くなかったですか?」

 

いや、ごはん1日1食というのも良くないんですけど、

 

まあそれはさておき、

 

1日2回の薬はちゃんと2回あげないと治らないんですけどねぇ。。。

 

特に抗生物質なんかは

 

そういう中途半端な使い方だとかえって良くないことになっちゃうんですよ。

 

「あらら。。。」

 

オーナーさん、ちょっぴり反省してましたが。。。

 

こういうケース、意外と多いんです。

 

継続治療で薬を処方しようとすると、

 

「その薬、数錠余っているので今回はいらないわ。」って。

 

フィラリア予防薬なんか、3つも4つも余ってる、

 

なんて言われることもあるので、もうビックリですよ~。

 

だって予防期間の半分くらいしか飲んでないわけですから

 

フィラリア検査が「陰性」ってわかるまでドキドキもんなんですよ、ホント。

 

人の病院でも

 

「薬は余ってるから今回はそれはいらないわ。」

 

なんて、皆さんそうおっしゃるのでしょうか。

 

ま、人の病院と動物の病院とは違う、

 

って言われたらそれまでなんですけど。。。

 

それに

 

抵抗してなかなか薬を飲んでくれない動物達に手を焼くのもわかりますけど。

 

でもね、治療という意味では基本は同じなんですよ、人も動物も。

 

必要があって処方した薬は指示通りきちんと与えてもらえませんかねぇ。

 

何とか頑張って欲しいなぁ。

 

ホントにお願いしますよ~

 

 

2013年8月8日

猫さんは

 

ワンちゃんと比べて

 

水を飲む量が圧倒的に少ないですよね。

 

それはいったいどうしてなのでしょうか。

 

ヒモを解くカギは

 

猫さんたちの起源にありそうです。

 

家猫さんの起源をたどれば

 

リビアヤマネコの子孫だという説が有力。

 

つまり

 

過酷な砂漠地帯の環境に適応するために

 

飲み水が少なくても生きていける

 

そういう身体を作り上げていったという歴史があるわけで

 

ペットとして私たちとともに暮らすようになった今も

 

あまり水を飲まない猫さんは多いようです。

 

祖先が作り上げてきた驚くべき身体の機能

 

それは

 

水分摂取量が少なくても生きていける仕組み

 

つまり

 

尿濃縮率を高めるなど

 

身体から出て行く水分を極力抑える特殊能力

 

そういったものが根底にあるからなのでしょう。

 

いや~

 

ホントにすごい機能・能力ですねぇ。

 

でも

 

残念ながら逆にこのことが

 

あまり水を飲まなくても平気というこのスーパーな体質が

 

腎臓病や尿石症を引き起こしやすくしているとも言えるのです。

 

本来、猫さんが摂るべき水分量は

 

体重4~5kgの子で1日約200mlくらい。

 

もちろん、この量をすべて飲水で摂るわけではないですよ。

 

ドライフードだって約10%は水分だし

 

缶詰ならばその約75%は水分としてとり込まれます。

 

 

そうは言っても

 

水分量は十分でないことに変わりはありません。

 

健康維持のためには

 

やっぱりなるべく水を飲んでもらう方が良いはず。

 

あっ、もちろん適量ってことですからね。

 

4~5kgの子が500mlも600mlも飲むようでしたら、それは多飲。

 

何か病気があるのかもしれませんよ。

 

では

 

あまり水を飲まない猫さんたちに

 

ちゃんと水を飲んでもらうにはどうしたらいいのか。

 

スタッフブログ(8月7日の記事)

 

1つのアイディアを掲載していますので

 

よろしければ読んでみて下さいね。

 

他にもた~くさんアイディアはあると思いますが

 

この方法はウチの猫さんたちに大ウケだったものですから。

 

 

2013年7月24日

天気が今ひとつのせいか

 

今日は普段と比べて随分とすいています。

 

待合室がガランとしているのは久しぶりのこと。。。

 

こういう時は

 

普段なかなか出来ない仕事を皆で分担してやってしまうのがよいのでは

 

というわけで

 

掃除やら事務仕事やら

 

各々パートを決めてとりかかることにしました。

 

私は

 

待合室の椅子に座って壁のポスターや受付の展示物などをチェック。

 

いつも女性陣がきれいににディスプレイしているので感心してたんです。

 

ところが

 

いつもは立ったまま見ることが多くあまり気付かなかったのですが

 

椅子に座って眺めてみるとどうも勝手が違うんです。

 

目線の高さが合ってなかったり

 

統一性がなかったり。。。

 

受付のカウンターをはさんで

 

飼主さん側から見てみると「?」って感じるような部分が結構あるような・・・

 

気になって

 

診察室に入って飼主さん側からいろいろ眺めてみると

 

あらあら・・・結構気になる点が見える見える。。。

 

いつもの側からしか見ていないと気がつかない違和感のようなものって

 

飼主さん側に立って見ないとホントにわからないものなんだと

 

改めて気付きました。

 

「飼主さんサイドに立った診療を目指します!」

 

なんて普段は豪語しておきながら

 

こんな基本的なことがおろそかになっていたなんて。。。

 

急いで改善しましたが

 

ものすご~く反省させられた1日でした。

 

 

2013年7月31日

「うちの犬が昨日から下痢なんです。」

 

「おやおや、それはいけませんね。それでその便をお持ちになりましたか?」

「エッ 持って来たほうが良かったですか?」

・・・・・

う~ん

これはよくあるパターン。

何故か

排泄物を持ってきて下さらない方が多くて。。。

この場合

問診で聞かなければならないことがすごく増えてしまいます。

目で見ればすぐにわかることを細かく尋ねなければならなくなり

時間のロスにつながります。

それと

検査材料を採取するために

診察時に採便棒(肛門から差し込んで便を採取する器具)を用いるのですが

これで採れるわずかの材料ではきちんとした検査が出来ないこともあります。

何より

あらかじめ便を提出しておいてもらえたら

診察の順番が回ってきた段階で

検便の結果が出揃っていますので

すぐに的確な治療へと結び付けられることになるのです。

検便の内容は

①直接検査:スライドグラス上に少量の便をのせて生理食塩水で希釈して腸内細菌・虫卵・細胞・残渣などを鏡検。所要時間だいたい5分くらい。

②染色検査:主にグラム染色という手法を用いて腸内細菌のおおまかな区別をします。所要時間だいたい10分くらい。

③浮遊検査:飽和食塩水の中に便を溶かして虫卵を浮かせて検出。所要時間だいたい25~30分くらい。

これ以外にもいろいろな検査がありますが

大体この3つの検査を押さえておけば診断に大きく近づきます。

これだけの時間

診察をしてから発生するか

診察の前に終了しているか

どちらにメリットがあるかわかりますよね。

皆さんも

下痢の時には是非その便を持参するようにして下さいね。

 

2013年7月20日

私は往診はあまりおススメしません。

何を急に変なことを

って思われるかもしれませんが

理由は簡単です。

往診ではほとんど何もわからないからです。

あっと、これは極端でしたね(^_^;)

言い方を変えましょう。

往診では正確な診断・治療を施すことがとても難しいからです。

飼主さんの稟告と問診、それと身体検査。

往診で出来る検査は限られています。

まして相手は口のきけない動物。

ということは

どうしたって、往診では見込み診断・見込み治療になってしまいがち。

見込み診断・治療は

うまくハマれば経済的にも楽ですし、そういう簡単なケースもあるでしょう。

でもうまくいかなければ

治療が長引いてかえって経済的負担が増してしまうことだってあり得えます。

この「うまくいく・いかない」の部分をしっかり押さえるためには

必要な検査

過剰な検査ではなく、必要最低限の検査は行うべきだと思うのです。

ですから

往診を依頼された時は

私はいったん動物を病院へ運んで必要な検査を受けるよう提案しています。

動物を連れて来られない飼主さんのために病院が送迎をするということです。

そうすることにより

正確で迅速な診断・治療へとつながっていきます。

すべての動物にきめ細かい診療を施してあげたいと私は願うのです。