コラム

2008年12月29日

20081229尿中に血液が混ざった状態を血尿といいます。血尿があるということは、膀胱・尿道もしくは腎臓・尿管のどこかに出血をともなう病因が潜んでいることになります(雄なら前立腺の病気も考慮しなければなりません)。

 

例えば、尿路の外傷によるもの、尿路結石などの異物によるもの、尿路の腫瘍によるもの、免疫学的な原因によるもの、感染症によるもの、全身的な出血傾向によるもの、薬物性のもの、その他、などが考えられます。血尿には、目で見てすぐわかるものから遠心分離して顕微鏡で見なければわからないものまで様々なレベルがあります。あるいは、目でみて赤い色に見えても血尿ではなく別の赤い色、例えば血色素尿などの場合もあります(これはこれでまた問題なのですが)。

 

いずれにしても赤い色の尿が出たらすぐに診察を受けるべきでしょう。また、見た目が普通の尿であっても検査で血尿が見つかることもありますので、定期的に尿検査を受けることをおすすめします。