コラム

2008年6月19日

20080619マダニは初夏から秋にかけて盛んに活動します。

マダニに咬まれると、犬は皮膚炎や貧血、栄養障害などの病害を引き起こします。また、マダニが運ぶ病原体が様々な感染症の原因となり、場合によっては死に至る危険性もあります。マダニが媒介する主な感染症・病原体としては、

①バベシア症:バベシア原虫が赤血球を破壊。それに加えて免疫介在性溶血やDICが生じ症状が憎悪。発熱・貧血・黄疸・ヘモグロビン尿などを引き起こし、無処置のままでは死に至るケースもあり。

②ライム病:ボレリア菌により発熱・食欲不振・全身性痙攣・関節炎などの症状が発現。ヒトに感染することもあり。

③Q熱:コクシエラ菌が引き起こす病気。犬の場合は不顕性感染だが、ヒトに感染することもあり。

 

その他、感染症以外にも、幼犬にマダニが大量寄生した場合の重度の貧血など、マダニから受ける被害はかなり深刻だと言えるでしょう。マダニの被害に遭わないためには定期的にノミ・ダニ予防駆除剤を投与するのがベストです。詳しくは当院スタッフにお 尋ね下さい。

また、既に体表にマダニが付いている場合はむやみに引っ張って取ろうとしてはいけません。ピンセットを使って口器を残さないように丁寧に体表から剥がさなければなりません。

ちょっとしたコツがあるので、それも合わせてお尋ね下さい。