コラム
2006年1月18日
前に行う検査は聴診などを主体とした身体一般検査くらいしか出来ません。もちろん心臓や肺の状態を見るためにレントゲンを撮ることもありますが、ハムスターの場合、聴診で異常がみられない時はレントゲンで異常が見つかることはほとんどなく、逆に聴診で異常がみられればまず麻酔は出来ないケースがほとんどなので、事前のレントゲン検査はあまり一般的ではありません。血液検査などもとても困難なので麻酔前の検査としては一般的ではありません。
したがって麻酔が大丈夫かどうかは、ハムスターを良く観察することによって見極めなければなりません。そしていざ手術となれば、通常のモニター管理(心電図・呼吸ガス・酸素分圧・血圧・体温など)が出来ないので、呼吸状態の観察と心音の聴診に頼らねばなりません。
本当に神経を使うんですよ。 ですから、無事に手術が終了した時の達成感は何物にも代えがたいものなのです。