コラム
2006年11月5日
何となく眼を気にしている、眼が開きづらい、涙が多い、結膜が充血している、 そんな症状が見られる時は、注意深く眼を見てみると「逆さまつげ」が生えていることがあります。 この「逆さまつげ」、程度が軽いと症状が出ないこともありますが、 大抵は刺激で涙が多くなるために、白っぽい毛色の動物は鼻の脇が涙焼けで茶色くなってしまいます。 もちろん程度が重い場合は角膜を傷付けてしまうこともあり、動物にとっては不快で大変です。 「逆さまつげ」はタイプによって ①睫毛乱生②睫毛重生③異所性睫毛の3つに分けられます。 ①は正常な毛根から発生したまつげが眼の表面に向いてしまっているタイプ。 ②は正常な毛根からではなく、マイボーム腺(特殊な脂分を分泌する腺)開口部から発生したまつげが眼の表面に向いてしまっているタイプ。 ③はまぶたの内側(結膜面)からまつげが発生してしまっているタイプ。 いずれのタイプも、特殊なピンセットで定期的に抜いてあげることが必要です。 また、電気やレーザーで毛根を破壊したり、メスで組織を切り取ってしまう治療方法もあります。