コラム

2009年3月2日

20090302シーズーのワンちゃんの膀胱を切開して結石を取り出している写真です。

数ヶ月もの間、血尿になったり普通の色の尿になったりを繰り返していたそうですが、 以前から膀胱炎になったり自然に治ったりということがよくあったので、今回もまた飼主さんはついつい様子を見てしまったとのことでした。かかりつけの病院では、高齢で心臓疾患もあるこのワンちゃんの手術はちょっと難しいとのことで紹介されて当院に。

 

径3cmの大きさのものを筆頭に、数え切れないほどの結石を取り出しました。分析結果はリン酸アンモニウムマグネシウム(ストルバイト)。感染症の管理と食餌管理で再発防止可能なものだったので少しホッとしま した。代表的な処方食としては、ヒルズのc/d、ロイヤルカナンのpHコントロールなどがあげられます。出来れば、ここまで問題が大きくなる前に(結石が出来る前に)定期的な尿検査や食餌管理で何とかしてあげたいものです。

尿検査は結石その他の問題だけでなく、腎臓の状態をみる上でもとても大切なので、定期的に実施することをおすすめします。尿検査は目的によって採取方法を選択する必要があるので詳しくは当院受付にてお尋ね下さい。