コラム
2005年12月9日
犬との短時間の触れ合いは、心臓病患者の不安軽減や血圧などの改善に人と接するより大きな効果をもたらすことを、米カリフォルニア大ロサンゼルス校のチームが、テキサス州で開催された米心臓病協会の会合で発表しました。犬の「癒し効果」を具体的な数値で示したとても珍しい研究です。
チームは心不全で入院中の患者76人(平均57歳)を3班に分け、
12分間にわたり①ボランティアが連れてきた犬と触れ合う ②ボランティアだけの訪問を受ける ③ベッドで安静にする・・・を実行してもらいました。
その結果、犬と触れ合った患者では、不安の強さが訪問前より平均24%低下しました。人の訪問では10%しか低下せず、安静に寝ていた患者には変化はみられませんでした。犬の癒し効果がハッキリ証明されたとても意義ある研究におもわず感動してしまいました。