コラム

2006年10月19日

20061019[1]皆さんは「フランダースの犬」というベルギーの物語をよくご存知ですよね。ネロとパトラッシュの貧しくも美しい話です。 あまりにも結末が悲しすぎて、私はあまり好きではないのですが・・・・・。 まあ、私の感想なんかはどうでもいいとして、ここで登場するパトラッシュとういう名前の犬、この犬は一体どんな犬だったのでしょうか? ちょっと謎ですよね。一説によると、原作者のウィーダさんが飼っていたベルジアン・シェパードがモデル犬ではないかとも言われています。 この犬はもともと利口で作業能力もあり、勇敢で飼い主思い、まさにパトラッシュ役にうってつけです。 でもアニメのパトラッシュはアラスカン・マラミュート(頑強で優しい性格はパトラッシュそのもの)にも見えますし・・・はてさて??  当時、アントワープの村は貧しくて、荷車を引かせるための馬は金持ちの人しか持てず、庶民は馬よりも安い犬を使わざるを得なかったのです。 そのため力の強い犬をかけ合わせていって作られたのがフランダース犬で、 発祥地がフランドル地方(中世の時代、今のフランス・ベルギー・オランダに領土がまたがっていた国)ということから フランダース犬(ブービエ・デ・フランダース、写真の犬)と呼ばれるようになったのです。 つまり、パトラッシュは当時ベルギーで使役犬として飼われていた「地犬」だと考えるのが正しそうです。