コラム
2009年10月20日
聞けば、庭によく来る野良猫なのですが、しばらく姿を見せないなと思っていたら、今朝こんな眼になっていたんだそうです。やっとの思いで捕獲して連れて来たとのこと。
よく見ると角膜の矢印の部分に傷跡があります。他の猫とケンカでもしたのでしょうか。かなり時間が経過して角膜潰瘍になっています。角膜に傷がついたまま放っておくと、傷の部分から水分が角膜に浸潤して、強い混濁が生じてしまうのです。治療のために瞬膜被覆術を施したまでは良かったのですが、何しろ野良猫なので、何をしようにも大暴れで抵抗します。大変な管理でしたが、鎮静剤を使いながら約3週間頑張ったところ、努力の甲斐あって何とかキレイな眼に戻ってくれました。