コラム
2007年7月11日
最後の日本産トキ(名前はキン)が亡くなったのは2003年10月10日の朝でした。この時点で日本産トキは残念ながら絶滅してしまいました。現在は、佐 渡トキ保護センターで中国から譲渡されたトキの人工繁殖が順調におこなわれており、年に約20羽のヒナが健康に育っています。2004年には自然繁殖にも 成功しました。今年3月の時点で飼育数は96羽にまで増加し、いよいよ国の特別天然記念物でもあるトキを野生に戻せる可能性が出てきたのです。そんな折、 7月10日から野性復帰のための訓練が佐渡トキ保護センター「野生復帰ステーション」で始まったという嬉しいニュースが入ってきました。
環境省によると、来年秋には何とか佐渡島での自然放鳥を実現させたいとのこと。国内の自然界から姿を消して久しいトキが、近い将来再び見られることになりそうです。