コラム

2007年8月25日

20070825沸騰している鍋の中に落下してしまったというセキセイインコが来院しました。

鳥がヤケドを起こしやすいのは羽毛に覆われていない脚の部分です。体躯は羽毛に覆われているため、熱湯が皮膚まで深く浸み込むことがなければ意外とヤケドになることは少ないです。ですから、熱湯の中に落ちたからといって、体全体を 水で冷やしたりせずにまずは脚のみをしっかり冷やすことが先決です。体全体を冷やすことはかえって体温を奪ってしまうおそれがありますので。ただし、もし熱湯が羽毛の深部にまで達している場合はそんなことは言っていられませんし、急いで動物病院へ連れて行く必要がありますが、脚以外に広範囲にヤケドを負ってしまった場合は残念ながら助からないこともあります。部屋でフリーに遊ばせる時はこのような事故が起きないよう、十分注意して下さい。

写真の子は幸いにもカカト部分のヤケドだけで済みました。