コラム
2006年1月9日
リクガメの一種のホウシャガメは、マダガスカル島とモーリシャス島にのみ生息します。茶色の甲羅に入った放射状の模様が特徴で、成長すると45センチ程になります。 日本では1980年以降は商取引が禁止されているはずなのですが、闇ルートでの取引が後をたちません。このホウシャガメは今や絶滅の危機にひんし、ワシントン条約の絶滅危惧種に指定されています。野毛山動物園では現在29匹を飼育していますが、このうち22匹は違法ブリーダーに飼育されていたもので、2005年4月に警視庁が摘発し保護したものだそうです。
野毛山動物園では希少動物の保護と、あまり明らかにされていない生態系を研究する為に繁殖に挑戦することになりました。成功すれば日本初!ただし成功例がなく参考データもほとんどないため手探り状態が続いています。最短で今年の秋のベビー誕生を目指すとのこと。頑張って是非とも成功して貰いたいですね。