コラム 2009年02月 の記事

2009年2月10日

20090210ウサギの採血に用いる血管は

①耳介の静脈②耳介の動脈③橈側皮静脈④サフェナ静脈⑤頚静脈などが一般的です。通常は耳介の静脈が選ばれるケースが多いようです。

 

その理由としては、血管が見やすいことと、診察台の上でウサギを自然な形で保定しやすいことなどが挙げられます。ただ、検査に必要な十分な量を採血するのが難しいことや、止血をしっかりやっておかないと内出血の跡が目立つこと、止血のためにしばらく耳をおさえられるのを嫌うウサギがいるなど、利点ばかりではありません。

当院では数年前から④のサフェナ静脈(下腿部の外側にある血管)からの採血を行なうようにしています。この方法は保定者の技術が大切になってきますが、コツを覚えてしまえばそんなに難しいものではありません。何より検査に必要な十分な量が簡単に採取出来ることが利点です。

 

慣れてしまえば時間をかけずにさっと採血を終えることが出来るので、ウサギにかかるストレスも最小限で済みます。