コラム 2008年06月 の記事
マダニに咬まれると、犬は皮膚炎や貧血、栄養障害などの病害を引き起こします。また、マダニが運ぶ病原体が様々な感染症の原因となり、場合によっては死に至る危険性もあります。マダニが媒介する主な感染症・病原体としては、
①バベシア症:バベシア原虫が赤血球を破壊。それに加えて免疫介在性溶血やDICが生じ症状が憎悪。発熱・貧血・黄疸・ヘモグロビン尿などを引き起こし、無処置のままでは死に至るケースもあり。
②ライム病:ボレリア菌により発熱・食欲不振・全身性痙攣・関節炎などの症状が発現。ヒトに感染することもあり。
③Q熱:コクシエラ菌が引き起こす病気。犬の場合は不顕性感染だが、ヒトに感染することもあり。
その他、感染症以外にも、幼犬にマダニが大量寄生した場合の重度の貧血など、マダニから受ける被害はかなり深刻だと言えるでしょう。マダニの被害に遭わないためには定期的にノミ・ダニ予防駆除剤を投与するのがベストです。詳しくは当院スタッフにお 尋ね下さい。
また、既に体表にマダニが付いている場合はむやみに引っ張って取ろうとしてはいけません。ピンセットを使って口器を残さないように丁寧に体表から剥がさなければなりません。
ちょっとしたコツがあるので、それも合わせてお尋ね下さい。
この事業は、飼育される見込みのない子犬や子猫を増や さないために、手術費用の一部を横浜市と(社)横浜市獣医師会が助成するものです。
健康な犬と猫(野良猫含む)あわせて2500頭を対象に、不妊・去勢手 術料金の一部(5000円)が補助されます。
つまり、横浜市獣医師会所属の動物病院で不妊・去勢手術を受けるとその場で支払う金額から5000円が割引かれるということです。
区役所生活衛生課窓口で6月2日(月)から申し込み受け付けが始まっていますので、手術をお考えの方はこの機会をお見逃しなく。
①年齢20歳以上の横浜市民が手術費用の助成を希望する犬又は猫(ノラ猫含む)であること
②手術実施時に、生後6ヶ月以上で健康であること
③犬は登録及び平成20年度狂犬病予防注射が済んでいること(未登録、未済の場合、対象外)などが
対象条件となりますのでご注意下さい。
また、申し込み時には運転免許証や健康保険証などの住所入りの公的身分証明書が必要です。
詳しくは当院スタッフにお尋ね下さい。