コラム 2008年04月 の記事
2008年4月15日
狂犬病ワクチン接種やノミダニ予防駆除剤の投与、さらにはフィラリア予防のための検査&投薬もそろ そろ始まっています。混合ワクチンもこの時期になっている子もいるでしょうし、ワンちゃんにとっては何だかとても慌しい時期ですよね。各種予防をきちんと受けるためにはまず健康であることが大前提ですから、体調管理には十分気をつけるようにして下さいね。
ところで、フィラリアはワンちゃんだけでなく実は猫ちゃんにも感染することをご存知でしょうか。猫ちゃんは犬フィラリアの感受性宿主であり、ワンちゃんの感染がみられる地域では、罹患率はワンちゃんに比べ低いとはいえ、蚊に刺されれば同じように感染してしまう危険があります。困ったことに猫ちゃんがフィラリアに感染しているか否かは血液検査ではほとんど判定できませんし、また臨床症状が特異的でない(嗜眠、食欲不振、嘔吐、発咳、呼吸困難、失神、あるいは無症状)こともあって、意外と見逃されてしまっているケースが多いのです。感染に気づかずにいると、いきなり重篤な急性肺障害に陥ったり、突然死を呈する場合もあるので、そういった点ではむしろワンちゃんのフィラリア症より怖いかもしれませんね。
猫ちゃんもワンちゃんと同じようにフィラリア予防を考えてあげてはいかがでしょうか。
予防薬としてはお肉タイプ(内服薬)とスポットタイプ(皮フ滴下薬)がありますので、詳しくは当院スタッフにおたずね下さい。