コラム 2007年11月 の記事
①継続する血球減少症の原因解明のため
②急性白血病・慢性骨髄増殖性疾患・多発性骨髄腫などの骨髄腫瘍の診断のため
③病期の分類、主に骨髄外にある腫瘍の転移の把握のため
④感染症菌の証明のため
に実施されます。手技自体は短時間で済むのですが、通常は全身麻酔下での処置になります。腸骨翼もしくは大腿骨転子窩からの採取になりますが、数ミリ皮膚を切開したのち、専用の骨髄採取針を目的部位にあて、骨皮質を貫通させて達した髄腔から骨髄を採取します。大体0.5mlから1mlくらいの量を吸引すれば十分で、それ以上の量は吸引しない方が安全でしょう。
きちんとした手技が行なわれれば合併症(骨髄の感染、周囲組織の損傷、出血)の危険は稀ですし、例え出血性素因を持つ動物であっても骨髄検査は禁忌ではありません。骨髄検査によって得られる情報はとても貴重なものなので、必要だと思われる症例に対しては積極的に実施したいものです。
ワンちゃんに与えてはいけないものの代表的なものはネギ類やチョコレート類などです。それは皆さんもよくご存知のことと思います。
もちろんそれ以外にも与えてはいけないものはたくさんありますが、その中で意外と知られていないのが「ぶどうやレーズン」です。原因ははっきりとわかってはいないのですが、ぶどうやレーズンを大量に摂取すると急性腎不全に陥ることがあり、ひどい場合には亡くなってしまうことがあるとの報告も!!では大量というのはどのくらいの量なのでしょうか。
体重1kgあたり10~30gを摂取するといわゆる「中毒症状」が起こると報告されています。これはけっこうな量ですから、1~2粒食べたところで心配があるわけではありませんが、与えないに越したことはないでしょう。ぶどうよりもレーズンの方が良くないと言われているので、皮に含まれる成分や付着しやすい何かが影響しているのではないかと思われます。どうしてもあげたい場合は皮をむいてあげるべきでしょうが、そんな危険?なものを何もわざわざあげる必要はないですよね。