コラム 2007年07月 の記事

2007年7月24日

20070724先日、狂犬病ワクチンを接種してもらいました。といっても犬にではなく、接種してもらったのは当院スタッフ全員。そうです、痛いのを我慢して(笑)人間用 狂犬病ワクチンを接種してもらったのです。日本国内にいる限り、今のところは狂犬病にかかる心配がほとんどないとはいえ、動物に関わる仕事をしている以上、いつなんどきその危険に晒されるかわかりません。その時になってあわてないために予め免疫を作っておくことに・・・。基本的には3回の接種が必要です。1回目皮下注射1ml、2回目は4週間後、3回目は6~12ヵ月後に。ただしこれで終生免疫が完成するわけではありません。3回の接種で免疫が持続す るのはおよそ3年間。あとは3年毎に追加接種していく必要がありますが、それで安心が得られるのならば仕方ありません。また、それ以外にも重要なものに破 傷風ワクチンがあります。前回の接種から10年を経過したら追加接種する必要があるんですよね、何だか憂鬱。結構痛かった記憶があるので・・・。

2007年7月11日

20070711最後の日本産トキ(名前はキン)が亡くなったのは2003年10月10日の朝でした。この時点で日本産トキは残念ながら絶滅してしまいました。現在は、佐 渡トキ保護センターで中国から譲渡されたトキの人工繁殖が順調におこなわれており、年に約20羽のヒナが健康に育っています。2004年には自然繁殖にも 成功しました。今年3月の時点で飼育数は96羽にまで増加し、いよいよ国の特別天然記念物でもあるトキを野生に戻せる可能性が出てきたのです。そんな折、 7月10日から野性復帰のための訓練が佐渡トキ保護センター「野生復帰ステーション」で始まったという嬉しいニュースが入ってきました。

 

環境省によると、来年秋には何とか佐渡島での自然放鳥を実現させたいとのこと。国内の自然界から姿を消して久しいトキが、近い将来再び見られることになりそうです。

2007年7月2日

20070702アニマルセラピーとは、動物とのふれあいや交流によって精神と肉体機能を向上させる「セラピー(療法)」の一種で、欧米では盛んに行なわれています。通常は治療を目的としての専門的な勉強や知識を得た人が行なう医療になります。ただし、日本でのアニマルセラピーの意味合いはもう少し広い範囲にわたっており、ボランティア団体もしくは個人が、病院や施設などに動物を連れて行き、参加者とコミュニケーションを図ってもらいヒーリング効果を導く活動などもアニマルセラピーと呼ばれています。

そういったボランティアの派遣要請は年々増加しているのですが、実際のところは、人数が足りずまた訓練された動物が少ない、といった問題が起こっています。そこで特定非営利活動法人(NPO法人)「ひとと動物のかかわり研究会」(養老孟司理事長)と麻布大学獣医学部介在動物学研究室(相模原市)が共同で「アニマルセラピー」の担い手養成に取り組むことになりました。七月にセミナーと試験を実施、合格者を相模原市内などの施 設にボランティアとして派遣する計画ということになっているそうです。

興味のある方は是非参加してみてはいかがですか。