コラム 2007年02月 の記事

2007年2月22日

20070222金沢動物園は私のお気に入りの場所のひとつ。

いろいろな動物たちを見るのが楽しくて、暇を見つけては通っています。今回、この金沢動物園で2月1日に「インドサイ」の赤ちゃんが誕生しました。 インドサイは陸上ではゾウの次に大きな哺乳類で、インドやネパールなどの湿地帯に生息しますが、乱獲のため数が激減し、現在は絶滅危惧種に指定されています。

日本では繁殖に成功したのは過去に3例だけで、しかも人工ミルクでの飼育となると国内初になるそうです。親サイからうまく授乳出来ないために仕方なく人工ミルクでの飼育となったのですが、過去に人工ミルクでの飼育例がないために、飼育員の方たちも手探り状態で大変そうです。2時間毎に約2リットルのミルクを与えているとのこと。

私たちもよく子猫を人工ミルクで育てますが、スケールがまるで違いますね。

何とか元気に育って欲しいものです。一般公開はまだ当分先になりそうですが、成長の様子は金沢動物園のホームページで紹介してくれるそうです。

2007年2月15日

20070215当院のワンちゃん猫ちゃんの不妊手術をシミュレーションしてみました。

まず術前の身体検査と血液検査(ここで何か異常が見つかれば必要に応じてレントゲン・心電図・エコー検査他に進みます)の後、点滴を開始し、抗生物質と消炎鎮痛剤を投与します。気管挿管のための導入薬(通常ワンちゃんにはプロポフォール、猫ちゃんには塩酸メデトミジン他)を投与し、 維持麻酔にはイソフルランを用います(もちろん酸素も)。

麻酔中は、心電図・血圧・動脈血酸素飽和度・終末呼気炭酸ガス濃度などをモニターします。術野の毛刈りと消毒が済んだら手術開始です。開腹し、卵巣と子宮を特殊な糸(商品名:サージロン)で縛って切除します(卵巣だけを切除する場合もあります)。腹筋・腹膜を吸収糸(商品名:バイクリル)で縫合し、次いで皮下織も吸収糸で縫合します。皮膚は非吸収糸(商品名:エチロン)で縫合し、終了。

 

大体10日後に抜糸します。この間、術創を舐められないように、カラーを装着したり、ドレッシング材を貼ったり、包帯を巻いたり、特殊なネットを着せたりすることもあります。どうしても抜糸が困難な場合(例えば野良猫など)は吸収糸を用いて皮内縫合をしますが、基本的には抜糸時に術後のチェックも兼ねられるので、 当院では皮膚は非吸収糸で縫合するようにしています。

2007年2月5日

20070205ここのところ日中は本当に暖かい日が続いていて、今が2月だということを忘れてしまいそうです。 今年はまさに暖冬。寒がりの私にはありがたい毎日です (地球規模で考えたら、この異常気象?はあまりありがたくないのでしょうけれど・・・)。でも暖かい日中と違って朝晩はすごく冷え込むので、お散歩には十分な防寒が必要ですよね。

 

いい機会なので、ここで当院の普段の散歩のスタイルを紹介したいと思います。

防寒着は基本的にはベンチコート。ある程度の雨もしのげるのでおススメです。 トートバッグには、便を持ち帰る為のちり紙とビニール袋。ちり紙はトイレットペーパーでもいいですが、1枚1枚に分かれているちり紙の方が使い易くておススメです。ビニール袋は普通のゴミ袋でもいいですが、中身だけをトイレに流すのって結構面倒ですよね。そのままトイレに流せる袋「商品名=トイレッシュ」が手軽でおススメです。もちろん排便の跡や排尿の跡に吹きかけておく消臭消毒剤入りのスプレーも必需品です。

 

夏と比べると、冬場はあまり排泄物の臭いが気にならなくなりがちなだけに、 消臭消毒に関してはかえって気をつける必要があります。

以上が当院のお散歩スタイルです。皆さんも「これはおススメ」というお散歩グッズがあったら教えて下さいね。