コラム 2006年12月 の記事

2006年12月26日

20061226[1]生まれた子猫をよく見てみると、同腹の兄弟猫なのに毛色がまるで違うことがあります。 茶トラであったり、黒白であったり、三毛であったり。 実に様々な毛色の子猫が、とても同じ母猫から生まれたとは思えないほど出てくるのは一体何故でしょう。 猫の毛色は当然ながら父猫と母猫の遺伝子によって決定されます。 ところが、猫は「交尾刺激排卵」といって、交尾を行なった刺激により排卵が誘発されるという特徴があります。 発情期間中に交尾・妊娠する相手は1頭とは限らず、複数の♂猫と交尾をした場合、それぞれの交尾により排卵がおこり、 それぞれの排卵で妊娠する可能性がある訳ですから、生まれた子猫はいろいろな父猫の子であり、 毛色は当然のこと、毛の長さまで違う子が出てきても不思議ではないのです。

2006年12月16日

20061216[1]イヌ年の今年も残すところあとわずか、来年はイノシシ年です。 この犬とイノシシ、本来なら仲良いはずがないのですが・・・。 何と熊本県阿蘇市で犬とイノシシが仲良く暮らしているお宅があるとのこと。 干支のバトンタッチも近いのでちょっとした評判になっています。 話題の2頭は、3歳の♂の雑種犬「小次郎」君と生後5ヶ月のイノシシの「プー太郎」君。 ご主人の岩下義雄さんによると、ケンカなどまったくないそうで、ごはんも同じ器で食べるとのこと。 母イノシシを仕留めた猟師が、そばにいた乳飲み子のプー太郎君の保育を「野生に戻せるまで」と岩下さんに依頼したのが事の始まり。 岩下さんのお孫さん用の粉ミルクですくすく育ち、呼ぶと駆け寄ってくるまでになったそうですが・・・。 可愛くなり過ぎると、お別れの日が来ることを考えるのが辛いですよね。

2006年12月9日

20061209[1]街は素敵なイルミネーションで賑わっていますね。今年もまたクリスマスの季節がやってきました。 この時期の観葉植物の代表的なものは何と言っても「ポインセチア」ですよね。 日本では冬の植物というイメージがありますが、実はメキシコ原産で、本当は暖かい場所で育つ植物なんです。 花言葉は「祝福」。そんな素敵なポインセチアですが、動物がいたずらして食べてしまうと、ちょっと困ったことになります。 最近の研究で、それほど強い毒性があるわけではないことがわかってきましたが、 一株ごっそり食べてしまうようなケースでは、下痢や嘔吐を引き起こしますし、咽喉頭炎や食道炎になる可能性も。 また小型犬や子犬では、少量食べただけでも中毒を起こす恐れがあります。 とにかく動物の手や口が届かないように十分注意して管理する必要がありそうです。

2006年12月2日

20061202[1]避妊・去勢手術を受けたワンちゃんやネコちゃんは、やや太りやすくなる傾向にあります。 飼い主さんの中には「手術をするとホルモンバランスがくずれるから太ってしまうのでは?」と心配される方も多いですが、 実際は手術後のカロリーオーバーが原因となっていることがほとんどなのです。 避妊・去勢手術をすれば、女性ホルモンや男性ホルモンの影響がほとんどなくなりますが、 その結果として、繁殖とそれにまつわる行動の為に使われていたエネルギーの消費量もほとんどなくなります。 つまり体のエネルギー要求量そのものが単純に減少することを考慮する必要があります。 通常、手術は6ヶ月過ぎから1歳くらいの間に行われますが、この時期はちょうど成長期を過ぎる頃で、徐々に代謝も落ちてきます。 それに合わせて食事の内容も量も調節して(減らして)いかなければカロリーオーバーになってしまい、 余ったエネルギーが体脂肪として蓄積され、太ってしまうという訳なのです。 きちんとした食事と適度な運動で管理してあげれば、体重の問題は大丈夫なはずです。