コラム 2006年06月 の記事
もう少しで梅雨明けですね。これからの時期、気をつけなければならないのが「熱中症」です。 一般的に、暑熱環境下で起こる様々な体の障害をまとめて熱中症と呼んでいますが、 その症状は、何となく元気が無い、気分が悪そうだといった程度の軽いものから、 命にかかわるような重篤なもの(このレベルのものは熱射病と呼びます)までいろいろあります。 とても怖い熱中症ですが、気をつけていれば未然に防ぐことが可能です。 夏日の射す車内や換気の悪い室内に放置したり、炎天下に直射日光にさらすなどはもってのほか! また、例え日陰であっても夏場の激しい運動は避けねばなりません。 散歩に出す時は、路面の温度が高過ぎないか手で触れて確かめてみるくらいの慎重さがあってもいいでしょう。 もし動物に異変を感じたら、すぐかかりつけの動物病院へ連絡を取り、指示を仰いで下さい。 応急処置としては、まずは涼しい日陰で水を飲ませながら休ませるとよいでしょう。 元気がなくふらついたりするような状態の時は、急いで体温を下げる必要があるので、体を水で濡らして風を当てたりします。 水浴も効果的です。ただし氷水につけるのは逆効果になるのでやめましょう。 冷た過ぎる水浴は体表の血管を収縮させ、結果として熱放散を妨げてしまうからです。
動物は生きている限り排泄物を出し続けます。便や尿はもちろんのこと、当然おならも出ます。 おならと言えば、人間の場合は「プー」とか「プッ」というような音が出ますが、動物の場合は一体どんな音がするのでしょうか? まずその前に、一口に動物と言っても、肉食動物と草食動物では腸内活動が異なる為、おならの感じも当然違ってきます。 草食動物は腸内活動が活発なせいか大きめのおならを頻繁にします。 逆に肉食動物のおならはどちらかと言えば音も小さくそれほど頻繁ではありませんが、やはりにおいは草食動物よりはくさいようです。 では気になる動物のおならの音はどんな感じなのか?カバは「ボボー」。お尻の肉が震えてこういう音になるそうです。 ラクダは「ビビビ」という特徴的な音。においもくさくありません。因みにロバも同じような音だそうです。 チンパンジーはご想像の通り人間と同じような音です。 ゾウは以外にも音は小さく「ブルル」とか「ボボボ」といった感じで、聞き耳を立てていないと気がつかないこともあるそうです。 もちろん草食動物ですから、においはあまりくさくありません。
慢性腎不全は高齢猫によく見られる病気の一つで、その発生率は犬よりも多いようです。 猫は元来、水の少ない地域が原産であり、あまり水を飲まなくても大丈夫な性質なのですが、 実はその性質が年齢を重ねる毎に少しずつ腎臓に負担をかけていき、最終的に腎臓疾患に繋がると考えられています。 また、猫の食事は犬に比べて蛋白質の含有量がずっと多く、それらが腎臓に負担をかけることも腎臓疾患になり易い原因の一つと考えられています。 では、腎不全と診断されたらどうしたらよいのか?人間の場合は透析や腎臓移植などを行ないますが、猫ではまだまだそれらは一般的ではありません。 慢性腎不全は、残念ながら完治する病気ではありませんので、治療の中心は、進行を遅らせて快適な状態を少しでも長く保つことになります。 食事療法、吸着剤などの薬剤の投与、静脈輸液や皮下輸液など。 ただし、治らない病気と言っても、病気の程度がそれ程重くなく、しっかりとした治療が施されれば、寿命を延ばすことは十分可能です。 根気よく治療を継続していくことが大事なのは言うまでもありません。