コラム 2006年05月 の記事
このところスッキリしない天気が続きますね。 このまま梅雨入りしそうな嫌な予感・・・はさておき、気温が上がって湿度が高まるといろいろな問題が起こってきます。 特に動物達の皮膚被毛に関する問題が非常に多く見られるようになります。 全身を被毛で覆われていて風通しが悪い上に体温も高い、このようなワンちゃんネコちゃんにとっては実に悩み多い季節! 高温多湿の環境では雑菌類が大繁殖してしまいますが、アルカリ環境でさらにその度合いが加速してしまいます。 つまり雑菌類はpH7.5以上の環境を好むのです。 ですから、この季節の皮膚被毛の手入れは、清潔にするのはもちろんのこと、よく乾かすこと、 皮膚を弱酸性(pH5前後)に保つことがとても大切だと考えられます。雑菌類は弱酸性の環境をとても嫌うからです。 市販されているシャンプーの中には、このpHをあまり重要視していないものも見られますので、選ぶ時には注意が必要です。 当院の美容室で使用している「ラファンシーズ:トリートメントシャンプー」はpH5前後という条件はもちろんのこと、 皮膚被毛に必要な特殊蛋白質が含まれています。何より、毎日たくさんのトリミングを手掛けるトリマーさんの手が全く荒れないことが、 このシャンプーの質の高さを証明していると思われます。ご家庭での日々の手入れに、是非オススメしたいシャンプーです。
もともとはペットとして飼われていたアライグマが野生化してどんどん増殖した結果、 今現在神奈川県内の生息数はおよそ4000頭にも達すると言われています。 神奈川県内のアライグマの捕獲数は1995年度の4頭から、昨年度は約1000頭へと激増。 農作物等の被害も甚大で、昨年は三浦半島のスイカや大根などを中心に計1500万円を越え、また人への感染症や生態系の破壊も懸念されています。 このたび神奈川県は県内のアライグマ約4000頭全てを5年間で駆除する計画をたてました。 「外来種被害防止法」に基づき、国の認定を受けて実施されるそうですが、はたしてそれで全てが解決するのでしょうか? 確かに生活を脅かされる人々にとっては早期解決が望まれる深刻な問題です。 しかしアライグマからしてみれば、自由なアメリカでの生活から突然見知らぬ日本へペットとして連れて来られた上、 飼いきれないからといって気軽に捨てられた、どちらかと言えば気の毒な被害者なのではないでしょうか? 責任放棄した元の飼い主こそ責められるべきなのではないでしょうか? 可愛いから、珍しいからといってすぐに飼ってみようとする日本の軽々しいペットブーム。 そのことに警鐘を鳴らしている彼らを駆除するだけで本当の意味での解決が訪れるのでしょうか?