コラム - フェレットのおはなし -
フェレットはA型および型インフルエンザにかかることが知られています。
人間からうつされたり、人間にうつしたり、どちらも起こりえます。フェレットは外に出ることがあまりないので、インフルエンザにかかった人間から病気をもらう場合がほとんどですが、もちろん逆のケースもあります。品評会などで他のフェレットからインフルエンザをもらってしまい、その後人間にうつるというようなケースもないとは言えません。
症状としては割と軽いケースが多く、目ヤニ・鼻 汁・クシャミ・発熱・下痢などが見られます。1~2週間くらいは症状が続きますが、通常は対症療法で回復していきます。ですから、フェレットのインフルエンザはけっして怖い病気ではなかったのです、今までは。。。
でも、今流行の新型インフルエンザについてはまだよくわかっていないのが現状です。
新型インフルエンザもA型ですから、当然フェレットにも感染がみられるのではないかという予測は出来ますが定かではありません。ただ言えることは、オーナーがもしインフルエンザにかかってしまったら、新型であろうとなかろうと、別の人に世話をお願いした方がよいでしょう。
1人暮らしの方は動物病院に預けるなどの対処法を考えた方がよいかも知れませんね。
腹部触診にて膀胱の背側に柔らかい腫瘤があることが確認されました。イメージとしてはまるで膀胱が2つあるような感じです。レントゲン検査や超音波検査の結果、左の副腎が9~10mm(通常は2~4mm)くらいに大きくなっていることも判明しました。膀胱の背側にある柔らかい腫瘤は、以前に受けた避妊手術時の子宮体の切除した断端に出来た蓄膿でした。
この子宮断端の蓄膿(子宮断端腫)は副腎疾患の併発症として起こるもので、おそらくプロジェステロンが増加することが原因ではないかと考えられています。腫大した副腎と蓄膿部分の切除手術を行なうことでこのフェ レットの外陰部の腫脹は元に戻りました。