コラム - 動物たちのおはなし -
夏休みも終わり、学校が始まったとたん、新型インフルエンザの影響でいきなり学級閉鎖なんてところもあるみたいで、何だか大変ですね。
何せ目に見えないウイルスが相手ですから、対策といってもマスク着用だけではどうしても心持たないですよね。体の中に侵入されたらひとたまりもないわけですから、1日も早いワクチンの普及が待たれるところです。
季節の変わり目は動物たちも体調が整いにくいものです。夏の疲れが出てくる時期と重なったりすると免疫力が低下し思わぬ病気にかかってしまうことも考えられます。健康管理には十分気をつけて下さいね。
特に予防関係は抜け・もれがないかもう一度ご確認下さい。
ワクチンなど、うっかり忘れていたら早いうちに接種しておいた方がいいと思いますよ。
8月も残り1週間となりましたが、まだまだ一向に涼しくなる気配はありませんね。動物たちの暑さ対策もまだまだ気を緩めずにしっかりやってあげて下さい。
自宅での空調管理などはもちろんのこと、フードや飲み水がいたんでいないかなど、確認事項はたくさんありますので、是非しっかり管理してあげて下さいね。 意外と失敗しがちなのが、自宅と病院との往復の間の温度管理です。車から降りて移動するわずかの時間でも、キャリーの中は予想以上に暑くなり、場合によっては蒸し風呂状態になることも。この「少しだけだから・・・」というのが結構くせものなんです。
特にフェレットはキャリーの中にハンモックを吊ったものも あり、中に潜り込んでいるとちょっとした熱射病状態になっていることもあります。暑い日中に移動しなければならない時は水を凍らせたペットボトルなどを冷 却用にキャリーに入れておくと良いしょう。いわゆる保冷剤と呼ばれるものの中にはかじると危険なものもあるので、水を凍らせたペットボトルか缶ジュースをそのまま凍らせたものの方が良いでしょう。
ちょっとした気配りが動物の健康をまもります。頑張って夏を乗り切って下さいね。
切皮してから、ぶ厚い皮下脂肪をかき分けていくのですが、なかなか腹筋・腹膜に到達しません。写真は肥満のネコちゃんの開腹手術をしているところですが、皮下脂肪が3cmもあるので術野を確保するためには皮膚をかなり大きく切開しなければなりません。 やっと腹筋・腹膜に達しても、そこを切開した後、今度は大量の腹腔内脂肪と格闘しなければなりません。普通の体型のネコちゃんなら何でもないような簡単な手術も、肥満のネコちゃんとなると途端にやりにくくなり、リスクもずーっと高くなるのです。
また、単純に体重だけで麻酔量を決められないなど、他にも問題点はたくさんあります。肥満は、このように手術1つとってみても何もいいことはありません。しっかり体重コントロールをして適正な体型を維持することは、 動物にとってもとても重要なことなのです。
いろいろな動物たちを見るのが楽しくて、暇を見つけては通っています。今回、この金沢動物園で2月1日に「インドサイ」の赤ちゃんが誕生しました。 インドサイは陸上ではゾウの次に大きな哺乳類で、インドやネパールなどの湿地帯に生息しますが、乱獲のため数が激減し、現在は絶滅危惧種に指定されています。
日本では繁殖に成功したのは過去に3例だけで、しかも人工ミルクでの飼育となると国内初になるそうです。親サイからうまく授乳出来ないために仕方なく人工ミルクでの飼育となったのですが、過去に人工ミルクでの飼育例がないために、飼育員の方たちも手探り状態で大変そうです。2時間毎に約2リットルのミルクを与えているとのこと。
私たちもよく子猫を人工ミルクで育てますが、スケールがまるで違いますね。
何とか元気に育って欲しいものです。一般公開はまだ当分先になりそうですが、成長の様子は金沢動物園のホームページで紹介してくれるそうです。
街は素敵なイルミネーションで賑わっていますね。今年もまたクリスマスの季節がやってきました。 この時期の観葉植物の代表的なものは何と言っても「ポインセチア」ですよね。 日本では冬の植物というイメージがありますが、実はメキシコ原産で、本当は暖かい場所で育つ植物なんです。 花言葉は「祝福」。そんな素敵なポインセチアですが、動物がいたずらして食べてしまうと、ちょっと困ったことになります。 最近の研究で、それほど強い毒性があるわけではないことがわかってきましたが、 一株ごっそり食べてしまうようなケースでは、下痢や嘔吐を引き起こしますし、咽喉頭炎や食道炎になる可能性も。 また小型犬や子犬では、少量食べただけでも中毒を起こす恐れがあります。 とにかく動物の手や口が届かないように十分注意して管理する必要がありそうです。