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2015年3月31日

犬の皮膚組織球腫

2015-03-23 1

 

 

 

皮膚組織球腫は

 

犬でみられるちょっと変わった腫瘍です。

 

何がちょっと変わっているのかというと

 

まず

 

若い犬でよく見られるということ。

 

通常、腫瘍が出来やすいのは年齢がいっている子がほとんどですが

 

皮膚組織球腫は4~5歳くらいまでの比較的若い子に多く見られます。

 

次に

 

突然出現したかと思うと

 

いつの間にか消えてしまうこともある、という点。

 

これは実に面白いです。

 

何しろ、放っておいても勝手に消えていってくれるので

 

私たちがすることは様子をみること、それだけなんです(^_^)v

 

最初の数日~数週間は徐々に大きくなるのでちょっと心配になりますが

 

大体1~2ヶ月くらいすると退縮し自然と消えてなくなります。

 

中には退縮しなかったり、大きくなってきたりするものもあるので

 

その場合は外科的処置が必要になってきますが

 

基本は「良性腫瘍」なので特に心配はいりません。

 

見た目が似ているものに「肥満細胞腫」がありますが

 

こちらは積極的な治療が必要です。

 

細胞診や病理検査でしっかり鑑別しておけば大丈夫です。

 

 

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