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犬の血液型は、その犬の赤血球の表面に存在する複数の抗原タイプによって分類区別されます。その抗原を分類区別するにはいくつかの方法がありますが、中でも代表的なものはDEA(Dog Erythrocyte Antigen)分類と呼ばれるものであり、国際標準として現在13のタイプ、つまり13の血液型に分類区別されています。DEA分類により区別された13の血液型は、
 DEA1.1 DEA1.2 0DEA3〜DEA13

です。
ヒトの血液型は、ABO式やRh式で分類されます。犬の場合はこのABO式に相当するものがなく、Rh式に相当するものしか存在しません。それがこのDEA分類だと思っていただければ何となく理解してもらえるのではないでしょうか。
ヒトのRh式と言えば、Rh(+)もしくはRh(-)の2通りしか一般には知られていませんが、実際はRh系の血液型は40数種類も存在します。
このうち臨床上一番問題となるのがD抗原であり、一般的にはこのD抗原が陽性の場合をRh(+)、陰性の場合をRh(-)と呼びます。ヒトの輸血を行う際には、ABOの4種類の型の判定とこのD抗原のみの(+)か(-)を検査すればよく、それ以外の40数種類の型を細かく分類する必要はありません。
犬の場合もヒトのRh(D)と同様です。輸血の時に問題となるのは、急性溶血反応(最も危険な、場合によっては死に至る副作用)を起こすことのある型であり、DEA1.1とDEA1.2の2つの型がこれに当てはまります。このうちDEA1.2は正確にはDEA1.1(-)の中に含まれてしまうので、実際の臨床の場では、DEA1.1が陽性(+)なのか陰性(-)なのかをしっかり判定すれば安全に輸血が行えるというわけです(もちろん事前にクロスマッチ試験にて確認を行うことは必要です)。

DEA1.1(+)もしくは(-)の判定は病院内で簡単に行えます。ただし、この検査はできるだけ健康な時に受けておく必要があります。病気の時(輸血が必要な緊急の時)にはきちんとした判定結果がでない可能性もあるからです。皆さんの愛犬がDEA1.1(+)なのかDEA1.1(-)なのかあらかじめ知っておくことはとても大切なことなのです。

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