コラム

2008年2月15日

20080215前回の小欄で紹介した猫ちゃんの試験開腹手術の結果が出ました。

大網に包まれた塊状物を切除し割面を入れてみたところ(黒矢印)、中から出てきたものは何と小さな「ガーゼ」でした(黄矢印)。当院に来る前の野良猫さん時代に受けたと思われる不妊手術時に取り残されたものなのでしょうか。
もちろん他にも手術を受けていた可能性もありますし、今となっては想像でしかものを言えませんが・・・。

 

異物を完全に取り囲んで隔離する大網の能力・生体の見事な防御力に感動しながらも、反面とても悲しい気持ちになりました。私たち獣医師が診療を施す相手は物を言わない動物たちです。たとえどんな手術をしようと動物たちはけっして文句を言ったりしません。だからこそ、確実な処置が必要であるとともに防げるミスは絶対に防がなければなりません。この猫ちゃんに獣医師を代表して心からのお詫びを伝えるとともに今後の幸せな一生を願わずにはいられませんでした。